令和と同時に「丹波篠山市」誕生 「地方にこそ幸せありとPR」
住民投票経て市名変更/兵庫・丹波篠山市
新元号「令和」が幕を開けた1日、兵庫県の内陸部にあり、お節料理の定番、
黒大豆の産地として有名な篠山市が、「丹波篠山市」へと市名を変更した。
旧国名「丹波」を冠する近隣市との区別をつけることや、農産物の「丹波篠山ブランド」を
守ることなどが主な理由で、合併に関係なく市名が変わることは非常に珍しいケース。
同日、記念式典が開かれ、関係者や市民らが新元号と共に新たなまちのスタートを
祝った。
同市役所前では、日本六古窯の一つ「丹波焼」で「丹波篠山市役所」と書かれた
銘板の序幕セレモニーが開かれた。その後、記念式典が開かれており、式典後には
国史跡の篠山城跡を囲んで市民ら約3000人が踊る伝統の「デカンショ総踊り」が
催された。
酒井隆明市長は、「今日の日が迎えられたことを改めてうれしく思う。令和の
新しい時代と、丹波篠山の時代が一緒になってスタートしていける。都会よりも
地方にこそ幸せがあるということを市民みんなでPRしていき、これからも
このまちをつないでいけるようにがんばっていきたい」と述べた。
1999年、平成の合併第一号として誕生した篠山市。黒大豆の産地であり、
「丹波焼」の里。また、イノシシ肉を使った「ぼたん鍋」や民謡「デカンショ節」の
まちとしても知られる。旧丹波国の一部であり、これまでから通称「丹波篠山」を
使用してきた。
ところが、04年、隣接する同県氷上郡が合併して、旧国名を冠した「丹波市」
となったことを機に、「丹波篠山」が「丹波市と篠山市」と誤解されるケースが
出てきたこと、さらにはブランドとしての「丹波篠山」を守る目的から、
2017年2月以降、商工会や観光協会、JAなどの団体が、市に対して「丹波篠山市」
への変更要望書を提出した。
一方で、「地名は篠山、愛称は丹波篠山でいいではないか」などと、
現状維持を望む市民も多く、「問題」に発展した。
市は18年4月、市名変更した場合の経済効果額を「52億円」と発表するなど、
変更を進める中、住民投票を求める動きが起こり、11月、「市名を丹波篠山市に
するか否か」をテーマに同市初の住民投票が実施された。
結果、変更に賛成が1万3646票となり、反対の1万518票を上回り、元号変更に
合わせた市名変更が決まった。
丹波新聞(5/1(水) 9:38配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190501-00010005-tanba-l28
【兵庫・篠山市】 令和と同時に「篠山市」→「丹波篠山市」誕生! が、この先は・・・?
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